バイヤーは既に見てきた!! ボッテガヴェネタの2014-15秋冬コレクション
A level宮崎店舗 店長です。
2014年2月上旬、当社のバイヤー2名が福岡空港から
遥か異国のイタリアのミラノへと旅立ちました。
滞在期間は今回、スコットランドも含め約2週間弱。
歴史的建造物やお洒落でファッショナブルなデザインの街、
ミラノの地に足を運んだ理由は、
2014-15の秋冬コレクションのオーダーでした。
関係者のみが足を踏み入れる事が出来る禁断の扉
ボッテガヴェネタの看板が掲げられたこの入口。
実はボッテガヴェネタの店舗ではありません。
実はここ、ボッテガヴェネタのショールームがある建物の入り口なんです。
勿論、関係者以外は立ち入ることが出来ない禁断の扉なんです。
このボッテガヴェネタのショールームがある建物は、
ミラノの郊外にあり、セントラル駅からタクシーで約20程度の場所です。
五階建ての大きなビルで、一階には受付の人が2~3人います。
その一階のフロアでまず必ず目に入る物があります。
それはボッテガヴェネタの特殊技法でもある『イントレチャート』で
作られた長椅子が置かれています。
ラグジュアリーブランドのボッテガヴェネタ、実は家具も作っています。
デザイナーのトーマス・マイヤーとコラボレーションしているホテルが
イタリアやニューヨークなどにあるのですが、
そのホテルのスィートルームの一室にボッテガヴェネタの家具や
アメニティが用意されているのです。
では話を戻します。
先程1階フロアの様子を簡単に説明したのですが、
実は建物に入ると写真を撮影する事も許されていません。
なので先は皆さんの頭の中で想像を大きく膨らませて下さい。
ボッテガヴェネタのオーダーが完了するまでの過程と
ショールームがどんな感じの場所なのか?
私と一緒にボッテガヴェネタのショールームへの旅へと出かけましょう。
いざ!!BOTTEGA VENETAのショールームへ潜入
ショールームはビルの2階にあります。
そこまでは勿論、エレベーターで上がっていきます。
ショールームは長さ約30m、幅約12m程の長方形の部屋です。
長方形の部屋の両サイドには4人掛けの正方形のテーブルが縦に
5~6個置いてあります。そのテーブルでオーダーを作るのです。
オーダー表を作るのにノートパソコンを持ち込みます。
ちゃんと各テーブルには電源も用意されていて、
ボッテガヴェネタのWiFiに接続して通信する事ができます。
私達がテーブルについて一番初めに手渡せるのがWiFiのパスワードが
書かれた用紙なのです。
そして両サイドのテーブルから中央を見ると薄いベージュの
2列の棚と両突き当りに商品が展示されています。
ショールームと言えども高級感はたっぷりです。
アイテムの展示は一番奥に小物・財布・ベルト、そして中央の棚にバックや靴が
綺麗に展示されているのですが、オーダーに来ている各社が
気になったものをテーブルへと持ち運びチェックをして
また元に戻すのですが、気がつくとバラバラになってます(笑)
この日の参加企業は中国1社、韓国1社、そして日本は4社でした。
その日本の企業4社のうちの1社が私達の株式会社チャイルドなんです。
4社の中の1社はオーダーに来ている1社を経由して仕入れを行うので
事実上、日本の企業で直接購入できるのは3社しかありません。
それでは2014秋冬オーダーを開始します
準備が整ったので、これからボッテガヴェネタ担当者より
商品の説明が始まります。
全て英語での説明です。
カラーの説明が始まったのですが、これがまた名前がとてもユニークです。
シグナルブルー、オーバージーン、ニューブロンズ、ニューアーミーなど。
※実際にレザーに着色されたカラーとは少し異なると思いますが上記の写真が
2014-15秋冬ラインのシーズンカラーの一部です。
そして展示されているアイテムとカタログの絵型を見ながらオーダー表を
作成していくのですが、今回ちょっと苦戦しました。
これまでは、展示されている商品の中に品番が書かれたカードが
入っていたのですが、今回はそのカードが入ってなくカタログの絵型と
比較してこれだ!と思っても違う事が多々ありました。
そんな時には担当者を呼んで説明してもらう事で解決します。
なぜカタログと商品が展示されているのに間違えるの??
って皆さんは疑問に思いますよね?
皆さんが想像するカタログと言うのは、カラーで実物の写真が
掲載されているものではないでしょうか。
そんな親切なカタログではないですよ!
例えば、現在入荷していて、秋冬コレクションでも継続される
というモデルであれば、私たちに配られているカタログで見てみると
このような感じなんです!
実際のカタログの写真は極秘なので掲載できませので、私がスケッチしています。
でも実は私が書いたスケッチと全く一緒の状態なんです。
もし、カタログだけでオーダーする事になると新しい商品やカラーも
きっとこんな感じなんだろうなぁという想像しか出来ません。
なので現地に足を運びショールームにお邪魔するのです。
ショールームでのオーダー表の作成は朝10時のオープンから
大体、お昼の2時頃までには終わります。
でも、これで終了ではありません。このショールームで約90%の
オーダー表を作成し、ホテルに帰ってもう一度微調整を行うのです。
そして2日後にはメールでオーダーを済ませます。
丸1日はホテルに缶詰め状態です。
毎回、楽しみにしているショールームでの出来事
それはズバリ! ランチタイムです♪♪
毎回、オーダー作成が整って終わるとサンドイッチを用意してくれてます。
3~4種類のサンドイッチなんですが、これが美味いのなんの!
飲み物もコーヒーからオレンジ・コーラなどなど沢山あります。
毎回、皆が笑顔でこのランチタイムを楽しんでいます。
帰国したバイヤーから手渡されたオーダー表を見て!
早速、イタリアから帰った来たバイヤーからオーダー表を頂きました。
私が感じたのは今回は、メンズを意識したアイテムが多いのかな!?
カラーリングはバイカラーの物が多数入荷してくるという事。
そして、その中のカラーリングで注目したのが、
Signal blue(シグナルブルー)です。
カタログのサンプルカラーを見て感じることは、
鮮やかでとても綺麗なブルーであるはずだ。
実際に目で見てきたバイヤーに聞いてみると、
『非常に綺麗なブルーです。店長!楽しみにしていて下さい。』
という事でした。
皆さんも楽しみに待っていてください!!
即完売!しそうなメンズの2アイテムに注目した!
オーダー表をじっくり見ていると、見覚えがない品番が2アイテム
目につきました。男性の皆さんは必見かと思いますよ。
カタログを見て、バイヤーに話を聞くとやはり新作でした!
一つはコチラのスケッチをご覧ください。
セカンドバックの片側にラウンドジップが付いていて、
そこを開くとカードスロットなどが付いていてオーガナイザーのようでした。
バイヤー曰く、
下の写真のようなダンヒルのトラベルコンパニオンのような形だという事でした。
そしてもう一つはボディーバックです。
これまでも222310という品番のボディーバックが入荷してましたが、
このモデルとは違い、形がBOX型で沢山の物が収納できるはずです。
想像するだけでも絶対にカッコイイ形のボディーバックだろうと感じました。
皆さんも早く商品を実際にみてみたいですよね!
私も早く手に取ってみたいです。
そんな秋冬コレクションはいつ入荷してくるの?
このボッテガヴェネタの2014-15秋冬コレクションなんですが、
予定としては、私たちが住む日本では梅雨が明け暑い夏がやってくる
6~7月頃からなんです。
あくまでも予定なんですが、恐らく8月上旬にはいくつかの
秋冬コレクションがイタリアより届いているはずです。
そして実はこのコレクションが始まる6月頃には、
再びバイヤー達が2015春夏コレクションのオーダーに
イタリアのミラノへと旅立っていくのです。
今回のブログのまとめ
何度もボッテガヴェネタのショールームへ足を運んでいる
バイヤーたちは、今回こんな事を感じたそうです。
ボッテガヴェネタが作り出すものには財布であったり、
アクセサリーに靴など様々なものがあるのだが、
ボッテガヴェネタはやはりバックのブランドだという事を確信したようです。
そしてボッテガヴェネタの商品は高額品だが、
最高の職人が一つ一つ手作業で一つの物を作り出し、
費やす時間や想いを考えるとそれに等しい。
そしてボッテガヴェネタのシンボルはイントレチャートだという事。